PTSD  複雑性 PTSD  急性ストレス障害、解離性同一性障害治療の心理療法、トラウマ・ストレス・ケア・セラピー、うつ病・うつ状態と再発防止、双極性障害、自信がない・自己批判・自己否定、自己嫌悪。不安・恐怖、慢性疲労、運動障害、疼痛、自律神経系不調。不登校、学習指導、人間関係・家族の相談

 


PTSD 心的外傷後ストレス障害の理解と対応(7)


緊急時 ストレス状態の対応とフラッシュバック・リダクション

 
強い不安や深い悲しみ、人間関係のトラブルなどの傷つきや恐怖感など、

「今、どうしたらよいか」というご連絡をいただくことがあります。
 

大きなトラブルとともに、時にそれ以上に長期にわたる小さな出来事の連続や重なり、

漠然とした不安や不全感が大きな危機感を生むことがあります。
 
こうした状態の時には、以下の方法を少しづつ行ってください。
危機感の迫力が小さくなっていきます。
 
 
くれぐれも少しづつ行ってください
程度が深く、頻度が多い場合は、カウンセリングをご利用ください。各人に合う緊急時の対応方法を提供しています。
 
1 裸足になります。
2 体を温めます。
3 仰向けになり、指でおなかを緩めるようにマッサージします。
4 おなかを少し引っ込めます。(すると、胸が膨らみます。)
5 3と4をゆっくり繰り返し、胸とおなかがゆっくりとしたリズムで交互に動くようにします。
6 ゆっくりしたリズムで、意識的に静かな呼吸を繰り返してみください。
 

深い呼吸の必要はありません
  深い呼吸は刺激が強く、フラッシュバックなどの引き金になることがあります。
  その場合は、ページ下にあります「ホールディング」のVIDEOを見てください。

 
そして、信頼できて、落ち着いて一緒にいてくれる人がいれば、連絡を取ってください。
危機に対処する方法として、一人で解決しようとするのは、逆効果となることが多いものです。



 

■「ホールディング」脱フラッシュバックの方法
 


 
■ 他にもシンプルで有用な緊急対応の方法があります。
お問い合わせ・ご相談ください。
 
 



留意点

■ キンドリング(燃え上がり現象:過覚醒の繰り返し)

■ カタルシス(浄化作用と言われる、過覚醒から低覚醒への急変)
 
グループ・ワークなどで、未だに見られるアンガー・マネジメントや高刺激なトラウマ・ワーク(トラウマ場面の再現など)では、キンドリング、カタルシスが容易に起こります。
 
その場では、興奮や過覚醒からの覚醒度の急降下により、ドラマチックに、ひと時、ほっと息が抜ける感覚を覚えることもありますが、高刺激の反動として、数日後に動けなくなる。興奮が続く。フラッシュバックが頻発するなど、反応・症状が悪化します。
 
また、詳細の聴き取り(デフリーディング)、連続的な傾聴と共感によっても同様に、フラッシュバックの頻発、状態の悪化を招くことが少なくありません。
 


 
 
■ 気分の変化について
 
● 統合失調症の方、神経症の方は、朝、気分が良く、夕方辛く、幻聴や孤独感、イライラは16時~19時に多くなります。この時間帯をなんとか切り抜けると楽になることを知っていてください。

● うつ病は、朝は抑うつ気分の中に、時間経過と共に気分が軽い方向へと変化、軽度の方の回復期では、夕方になると治ったような気分になることがありますが、まだ、無理をしないでいてください。これが、再発を防ぐコツになります。


● うつ病の回復期では、ここち良い夢を見ることが多くなりますが、
目覚めると憂うつ気分がもどり、このギャップによって、辛くなります。回復期には、こうしたギャップが生じることを知っていてください。