PTSD  複雑性 PTSD  急性ストレス障害、解離性同一性障害治療の心理療法、トラウマ・ストレス・ケア・セラピー、うつ病・うつ状態と再発防止、双極性障害、自信がない・自己批判・自己否定、自己嫌悪。不安・恐怖、慢性疲労、運動障害、疼痛、自律神経系不調。不登校、学習指導、人間関係・家族の相談

 


PTSD 心的外傷後ストレス障害の理解と対応(5)


PTSD トラウマ・ストレスに関連の可能性がある症状

自律神経について

1 自律神経

2 心身医学的に配慮が特に必要な疾患
3 心身医学とカウンセリング、セラピーが有効な主な疾患

■ PTSD トラウマ・ストレスに関連性の可能性がある症状

うつ病・うつ状態・うつ症候群
不安・不安障害・対人緊張・対人恐怖・社会不安障害
自律神経失調症・心身症
発達障害
愛着障害
睡眠障害
感情・情緒不安定
感情の自制難
多動
怒り
自分・子供・その他の不寛容
育児難
不出社・不登校
いじめ・パワーハラスメント被害
希死念慮(死にたい)
自傷行為
依存症
摂食障害
境界性人格障害・自己愛性人格障害・強迫性人格障害
喘息
線維筋痛症
むち打ち症候群
生理痛・月経前症候群
投薬拒否
恐怖・不安・過緊張
集中難
決断難
原因不明の身体痛
慢性疲労
自己批判・自己否定
自己嫌悪
離断感・孤立感
記憶障害
自責感
罪悪感
無力感
悲嘆・落ち込み・絶望・諦観


■ 自律神経失調症について

1 自律神経
2 心身医学的に配慮が特に必要な疾患
3 心身医学とカウンセリング、セラピーが有効な主な疾患
 

自律神経失調症「自律神経失調症」は、正式名称ではありません。

自律神経は、自動的(不随意)に働いている神経系です。心拍、血圧、胃腸、汗など体温調節など、意志とは関連なく意識することなく働いています。一方、手を振ったり、話をしたりなど、自身の意志で働く神経系を体性神経といいます。眠れない、食欲不振、動悸、めまい、肩こり、手足のふるえ、便秘や下痢など、様々な症状が自律神経系に関係しています。

自律神経が関係しない症状はありませんが、自覚症状があり、検査をしても何もない時に自律神経失調症と診断されることがあります。本来は他の名称がつくはずです。自律神経失調症と診断された場合は、心身両面での治療をお勧めいたします。
 

1 自律神経


驚いた時や緊張した時、心臓は速く強く脈打ちます。汗がうかび、呼吸も速くなります。筋肉が緊張して、目が大きく見開かれ、血圧が上がり、鳥肌が立つこともあります。

これらは、自律神経の一つの交感神経系の働きです。動物も同じく、毛を逆立てて目を見開き、戦うか逃げるかの戦闘体制に自然に入ります。自動的に心拍数、血圧が上がり、身体の隅々にまでエネルギーを送り、戦闘準備を整えます。生き抜くには、戦闘場面で素早く適切に行動する必要がありますが、交感神経系の反応の中には、野生環境の生き残りには必要でも、現代の人間社会では必要のない働きがあります。ごく一例としては、スピーチ緊張などは、進化過程の痕跡です。

人も動物も静かに休む時があります。ゆっくりと落ち着いて食事をして、消化して、眠る時間があります。このような休息を行うのが自律神経の一つの副交感神経系の働きです。食欲・睡眠、消化・運動を調節しています。これら交感神経系と副交感神経系が自律神経です。2つがほどよいバランスを持って働いていることが、健康な生活を送る上での基本となります。

交感神経系と副交感神経系のバランスは些細なことでアン・バランスになります。心理的ストレスやあらゆる身体疾患によって、アン・バランスな状態になります。また、あらゆる病気やストレスに対する反応として自律神経にアンバランスが生じます。
 

2 心身医学的に配慮が特に必要な疾患


心身医学 心身症の定義

心身症は身体疾患の中で、その発症や経過に心理社会的因子が密接に関与して、気質的、あるいは、機能的障害の認められる病態のことをいいます。ただし、神経症やうつ病など他の精神障害にともなう身体症状は、定義からは除外されています。 

呼吸器系
気管支喘息、過喚起症候群、喉頭痙攣、慢性肺疾患など

循環器系
本態性高血圧症、本態性低血圧症
起立性低血圧症、冠動脈疾患(狭心症、心筋梗塞、虚性心疾患)
一部の不整脈
神経循環無力症
レイノー病など

消化器系
胃・十二指腸潰瘍、急性胃粘膜病変、慢性胃炎、過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎
胆道ジスキネジー
慢性肝炎
慢性膵炎
心因性嘔吐、反すう、び慢性食道痙攣、食道アカラシア
呑気症およびガス貯留症候群、発作性非ガス性腹部膨満症
神経性腹部筋満症など

内分泌・代謝系
神経性食欲不振症、(神経性)過食症
愛情遮断性小人症
甲状腺機能亢進症
心因性多飲症
単純性肥満症
糖尿病、腎性糖尿
反応性血糖など

神経・筋肉系
筋収縮性頭痛、偏頭痛、その他の慢性疼痛
書痙、眼瞼痙攣、
めまい、冷え性、しびれ感、異常知覚、運動麻痺
失声
味覚脱失
舌の異常運動
振戦
チック
ジストニア
失神、痙攣
斜頚など

小児科領域
気管支喘息、過喚起症候群
憤怒痙攣
消化性潰瘍、過敏性腸症候群、反復性腹痛、神経性食欲不振(神経性)
過食症、周期性嘔吐症
呑気症
遺糞症
嘔吐、下痢、便秘
異食症
起立性調整障害
情動性不整脈
神経性頻尿、夜尿症
頭痛、偏頭痛、めまい
乗り物酔い
チック、心因性痙攣
意識障害
視力障害、聴力障害
運動麻痺
バセドウ病
糖尿病
愛情遮断性小人症
肥満症
アトピー性皮膚炎、慢性じんま疹
円形脱毛症、抜け毛
夜驚症
心因性発熱など

皮膚科領域
慢性じんま疹、アトピー性皮膚炎
円形脱毛症
多汗症
接触皮膚炎、日光皮膚炎、湿疹、皮膚掻痒症
血管神経性浮腫など

外科領域
腹部手術後愁訴、頻回手術症、形成術後神経症など

整形外科領域
慢性関節リュウマチ
全身性筋痛症、腰痛症、背痛症、多発関節痛
肩こり
頚腕症候群
痛風など

泌尿・生殖器系
夜尿症、遺尿症、神経性頻尿(過敏性膀胱)、心因性尿閉
心因性インポテンス
前立腺症
尿道症候群など

産婦人科領域
更年期障害
機能性子宮出血、月経異常、続発性無月経賞
婦人自律神経失調症
術後不定愁訴
月経痛、月経前症候群
卵巣機能低下
老人性膣炎
攣縮性パラメトロパティー
骨盤うっ血
不妊娠
外陰潰瘍
性交痛、性交不能、膣痛、外陰部異常感、帯下、不感症、膣痙攣
流産
微弱陣痛、過強陣痛、産痛
マタニティブルーなど

眼科領域
原発性緑内障
眼精疲労、視力低下
視野狭窄、飛蚊症
目痛など

耳鼻咽喉科領域 
耳鳴り
メニエール病
心因性難聴
アレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎
嗅覚障害
頭痛
口内炎
咽喉異常感症
心因性失声症など

歯科領域
顎関節症
口腔乾燥症
舌喉神経痛
口臭症など
 

3 心身医学とカウンセリング、セラピーが有効な主な疾患


精神的ショック(慢性的緊張状態を含む)、情緒不安定や葛藤、外傷、手術、身体的疾患による精神の安定を失った神経症。自律神経と内分泌不調による心身症などの広い分野にカウンセリング、セラピーは有効性があります。

心の問題では、

動揺
不安
不眠
無気力
憂うつ
心気症
恐怖症
強迫神経症などに効果があります。


内科
頭痛、肩こり
心臓神経症
高血圧、低血圧
喘息
食欲不振
便秘、神経性下痢
チック
薬毒中毒ならび副作用
糖尿病

外科
前後神経症
火傷、凍傷
神経痛、神経麻痺、運動麻痺
アンキローゼ
五十肩
各種けいれん、筋痛

神経科
神経症
てんかん
ヒステリー
抑うつ症
偏執癖
不眠症

産婦人科
生理不順、月経困難症
発育不全
不正出血
婦人自律神経失調症
不感症
不妊
つわり
習慣性流産
無痛分娩

眼科
眼精疲労
仮性近視
眼筋麻痺
瞳孔拡大

耳鼻科
メニエル氏病
鼻アレルギー、鼻閉、蓄膿症
めまい

皮膚科
蕁麻疹、湿疹
円形脱毛症
日光性皮膚炎
いぼ
しみ、そばかす
鮫肌、皮膚角化症
多汗症

泌尿器科
膀胱神経症、頻尿、排尿困難症
早漏
インポテンツ
遺尿、夜尿

歯科
特発性舌痛症
口内炎
口臭症
唾液分泌異常
顎関節症
義歯神経症